1. はじめに
2023年4月CAINES会員になりました株式会社日本パーカーライジング広島工場(以下NPH)と申します。養殖関連とはかけ離れた事業展開を行っておりますが、今回は弊社の事業紹介、そしてなぜCAINESに入会したのかをお話しさせていただきます。
2. 事業内容の紹介
NPHは名前の通り広島に本社を置く中小企業です。広島県内に工場など複数の事業拠点を有しており、県外では東京、千葉、岡山、山口、福岡に支店・営業所を構え、広範囲に事業活動を展開しております。加えてNPHから分社化した企業等とグループ経営(HD)を行っており、シナジーを生みながら多角的に経営を行っております。今回はNPHと関連しているグループ会社の紹介をしたいと思います。
2.1 NPHの事業紹介
◆サーフェスエンジニアリング部門
鉄鋼・非鉄金属への多種多様な化学表面処理を行う部門でこの事業の強みとしては各種表面処理・コーティング加工を専門とした特殊処理技術が挙げられます。さらに新たな機能として防錆性・高硬度化・潤滑性・耐摩耗性などを付加する処理を専門的に行っています。
◆インダストリアルプロダクツ部門
塗装/表面処理/洗浄装置等、各種プラントの設計・製作を行う部門で、表面処理を行うための装置と薬品をトータルで提供する技術力と管理力があります。トップシェアを持つ表面処理薬剤メーカーの関連会社という立場での営業力と技術提供力が強みです。
◆セーフティファシリティーズ部門
道路標識等の設計・製作・施工・販売をワンストップで提供出来る体制があります。交通安全施設のプロフェッショナルとして、お客様のニーズを満たす確かな設計・デザイン、クラフトマンシップの光る製造、安全と環境に配慮した施工・維持・点検・補修等のアフターフォローまで、幅広く交通安全施設に関わっております。
◆建築機能材部門
窓用フィルムや壁面内装材フィルムの施工を行う部門です。千葉と広島に製作所を有しており、時代とともに変化する建設仕上げの流れに対応したパネル事業の全国展開を強みとしています。
2.2 関連したグループ会社紹介
◇Blue Sky Frontier株式会社(島根県江津市)
航空機部品の表面処理を中心とし、金属機械加工から受注できる一貫した生産体制
◇サイン株式会社(広島県広島市)
鉄道部品の委託加工及び車輛マーキングをデザイン設計・製作・施工までワンストップ
◇株式会社末広工業(広島県広島市)
シートメタル加工及び精密板金・製缶加工・組立作業を少量生産から大量生産まで行う
◇新日本開発株式会社(広島県広島市)
道路標識支柱・遮音壁支柱等の製缶加工を通して交通安全環境に寄与する
◇樋野電機工業有限会社(島根県松江市)
様々な分野における制御盤の設計・製造・検査・試運転までを一貫して行う
◇有限会社 泰伯(広島県広島市)
NPHの自社ビル管理及び本格的なイタリア郷土料理を提供するレストランの運営
◇株式会社Free Dimension(広島県広島市)
釣具・アウトドア用品・アパレル販売等のEC事業を展開
◇Flying South(Thailand)Co.,Ltd(. タイ王国)
日本で長年培ってきた金属表面処理のノウハウをタイで展開し、同国の産業発展に貢献
3.CAINESに入会した理由
現在、海洋事業への直接の参入は行っていませんが、関連するところでは防衛省からの依頼で広島県呉市にある海上自衛隊呉基地にて、弊社サーフェスエンジニアリング部門の機能塗装課が護衛艦等の船体塗装を行っています。また、新規事業として広島市中区の自社オフィスビル内にてイタリア野菜の水耕栽培を行い(写真1)、同じビルの地下にあるグループ企業のイタリアンレストランへ提供(写真2)しています。この流れで現在は〝超〟スモールスタートではありますが、アクアポニックスにも着手しています。弊社は表面処理事業を行っている関係から大量の水を使用しています。私たちは産業や生命維持における重要性だけでなく、暮らしや人に与える水をめぐる環境の大切さ、淡水や海水などの水汚染の防止、生命多様性を維持する活動に大変関心を持っています。
事業における節水や再利用、浄化などを実行し、水資源の保全に取り組んでいる中でCAINESの活動を知りました。「養殖」は弊社にとって全くの畑違いです。しかしながら同じ〝水〟が必要不可欠なことは共通しています。この度、養殖業界を学ばせていただくと同時に、弊社で何か役に立てる事があるのではないかと思い入会いたしました。
4. NPHが貢献できる可能性
弊社は1940年の創業以来、一貫して金属表面処理に関わってきました。身近なところ
では自動車や携帯電話、パソコン、液晶テレビ、さらには人工衛星、医療機器や航空機などの最先端技術にも表面処理が大きな貢献をしています。私たちは高い技術力でお客様の要求を満たし、新しい価値の創造に全力を注いでおります。
近年、この技術を海洋事業に生かすことは出来ないかと考えていました。例えば、海水における防錆対策やフジツボ対策は生活空間とは比較できないほどハードルが高いです。こういった既存技術では難しい問題にも私たちはチャレンジしていきたいと考えています。写真3にあります無電解ニッケルメッキはリン含有量を増やすことで耐食性が向上し、実際に海洋環境下で使用されるケースも多いようです。このような視点からもCAINESのセミナーや活動を通じて、我々の技術をご提供できる可能性を探索していきたいと思います。
5. おわりに
既存の事業で、そして新しい事業で安心と快適を作り、社会に貢献するのが私たちの目指す社風です。川や海の環境保全に興味があり、いつかは海ごみ問題を解決する技術を開発したいと思っています。あなたが解決したい社会課題は何ですか?あなたがその課題を解決したいなら、仲間になって一緒に方法を探しましょう。きっと私たちの技術と熱意、想像力で取り組むことができるはずです。大切なのは、自分たちで取り組むという主体性です。