1. 2023年水中ドローンスクール大分校開校
財団法人日本水中ドローン協会認定水中ドローンスクールを大分県で唯一始めました(写真1)。元々スキューバダイビングが好きで海の魅力を知っていましたので、その思いを沢山の方と共有したい!そんな思いと、海での労働者不足や海中作業の事故などの危険を、水中ドローンを使う事で軽減させてきたい。そのようなことを目的としています。現在、水中ドローンは、海や川の水中でのカメラによる確認作業、工事の進捗状況の記録、水中構造物の劣化確認、水産事業においては養殖生簀の汚れ具合や破損個所の検査及び確認、養殖魚の確認、死魚の点検など様々な用途に活躍しています。開校して2年を過ぎまして生徒さんも大分県内の企業の方々もおられ、水中ドローンのライセンス取得のニーズが少しずつ高まって来たことを感じます。そして水中ドローンをいかに活用して行くか?を試行錯誤しています。 先日、財団法人日本水中ドローン協会を運営しています株式会社スペースワンから、『海の産業革命!』と言うビジネス本が出版されました。その出版発表会での小林社長のお話で、「南極での氷の下に水中ドローンを潜航させてその真上を空中のドローンを並走させた。水中ドローンは位置(座標)が取れない事がデメリットだったが、空中のドローンはGPSが使えるのでオンタイムで位置情報を取る実験をして成果が出た。」というのがあり、とてもワクワク致しました。
現在、水中ドローンは多くの企業によって、海洋環境や淡水域における多様な課題に対するソリューションとして注目され、実証実験を通じてその有用性が確立されつつあります。特に、海洋調査、インフラ点検、環境保全、さらには災害対応など、従来では困難だった作業を安全かつ効率的に遂行できる技術として期待が高まっています。このような状況の中で、水中ドローンが今後ますます海中や河川、ダム湖などの様々な環境で活躍の場を広げていくことに、大きな希望と喜びを感じています。
弊社もこの流れを受け、水中ドローンの操縦技術と安全管理に精通した「水中ドローン安全潜航操縦士」の育成に注力しています。技術的スキルだけでなく、安全面での理解や緊急時の対応力を兼ね備えた人材の育成は、水中ドローンが社会の中で広く受け入れられ、継続的に活用されるために不可欠です。そのため、弊社では常に最新の技術や運用ノウハウの習得に努め、教育プログラムの充実に力を注いでいます。こうした教育活動に加え、水中ドローンの認知拡大にも積極的に取り組んでいます。財団法人日本水中ドローン協会が主催する「長崎ドローンフェスタ」への参加(写真2)をはじめ、大分県ドローン協議会への入会を通じて、地域社会との連携も深めています。特に、大分県エンタメ分科会では、一般の方々を対象とした操縦体験イベントなどを企画・実施し、ドローンの楽しさや魅力を身近に感じてもらう活動を展開しています。未来の海や川において、水中ドローンが人々の生活や安全を支える存在として活躍するために、今後も地道な活動を続けてまいります。
その他、大分県ドローン協議会の防災、減災分科会にも参加させて頂いております。昨今、災害状況の確認と状況画像の共有が進み、災害時のより早く適格な判断が出来る様になってきています。
先日、いつも会場を利用させて頂いています株式会社ヒューマック大分様で、災害時に20m上空から荷物をおろせるリフターが付いた大型ドローンを見学致しました。技術で人が救われる時代が来ている事に感動致しました。弊社も、出動しない事が望ましいですが、災害時にはお役に立てる準備をしております。
2. 赤潮発生のリスク軽減とアサリ養殖への挑戦
大分県では大分県農林水産研究指導センターの支援のもと、大入島で赤潮の原因となる植物性プランクトンをエサに用いた牡蠣養殖に成功。その次なる取り組みとして、蒲江地区で赤潮抑制と国産アサリの供給促進を目的に、試験養殖を開始しました。(写真3、写真4)
これまで高価なアンスラサイト(炭化石炭)を使用していた床材には、NKクラフトと松本農園が共同開発した貝殻粉砕機を使って、アコヤ貝養殖から生じる貝殻を粉砕・再利用するという新たな方法を導入。これによりコストを抑えつつ、廃棄される貝殻を有効活用する養殖技術が確立されました。
しかし、死貝の発生原因や養殖環境の安定化など、課題は山積しています。試験養殖2年目となる今、命を育てる難しさとともに、研究の奥深さと、それに携われる喜びを強く実感しています。今後も水産研究者や現場の生産者の皆様のご指導を受けながら、アサリ養殖の成功を目指し地道に歩んでまいります。
3. NHK大分放送局への撮影協力
先日、NHK大分放送局の撮影依頼を受け、佐伯市鶴見漁港沖の小さい島の周りのサンゴ礁やそこに生息している魚を、大分県の水族館海たまごのお魚先生と水中ドローンのカメラからの映像をモニター越しに見ながら撮影させていただきました。
メディアも海から見る環境変化に注目しており、地球温暖化が海にもたらす環境変化を一緒に観察する機会に恵まれました。弊社のドローン映像は、画像解析技術とAI分析によって、生物の種類や大きさ・数を明確に判別することが可能となり、技術応用の広がりを肌で感じる貴重な機会となりました。(写真5)
4. CAINESコンソーシアムに参加して
CAINESコンソーシアムが大分県で開催された折に、大入島の宮本さんの牡蠣の新しい養殖方法を見学し、上浦のマルハニチロのブリの沈下型生簀による養殖方法を地元枠で見学させて頂くなどして、非常に水産に興味を抱きました。
また、佐伯市での意見交換会にて、ハーゲンダッツに牛乳原料を提供している酪農農家に所縁のある二瓶先生とお話しする機会があり、奇しくも私の実家も同じ佐伯市で三代続く酪農農家だったことから深く共感し、その場でCAINESコンソーシアムへの入会をお願いさせていただきました。
その後もCAINESのメンバーの皆様の活動に多くの刺激をいただきながら、日々楽しく学びを深めています。
訪れる地域も北海道から沖縄県まで幅広く地域ごとの水産への取り組みや地域独特の考え方を学べる機会を頂いています。若いころは勉強が嫌でしたが、今はアサリの旨味成分がコハク酸とかそんな小さな事を覚えるだけで楽しくなって来ます。
そして余談ですが、私の師匠の松本さんは現在89歳でも現役で農機具の修理をされていて私を始め沢山のお客様のニーズにあった修理をされています。『幾つになっても頭と身体は使わないと直ぐにダメになってしまう。』と松本さんは教えてくれています。私も現在68歳ですが、師匠松本さんのように幾つになっても誰かのお役に立てる人間を目指し、他の人に生きる喜びを感じて貰えるお爺さんを目指して活動をして行きますので、宜しくお願い致します。