未来創生プログラム 持続可能な漁業の未来を創るくら寿司の挑戦

KURAおさかなファーム株式会社 高 来 卓 志

1. くら寿司が目指す食の未来

 くら寿司株式会社は、化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を一切使用しない「四大添加物無添加」を貫き、全国694店舗(2025年10月末時点)を展開しています。私たちは単なる回転寿司チェーンではなく、「安心安全、美味しい、安い」を追求し、大手では唯一となった「回転レーン」を守り続けています。
 私たちの使命は、美味しいお寿司を届けることだけではありません。「子や孫の代まで日本の魚が食べられる未来」を創るため、漁師の方々と共に歩む「漁業創生」に全力で取り組んでいます。その中核となるのが、今回ご紹介する「未来創生プログラム」です。

2. 日本初、世界水準の「オーガニックはまち」

国際的基準に沿った認証を得た日本初のオーガニックフィッシュです

 本プログラムの象徴的な取り組みが、日本初となる「オーガニックはまち」の自社養殖です。国際的な基準を満たした有機水産物として、これまでにない価値を提供しています。

オーガニックはまちの特長

3. AIとICTを駆使した「スマート養殖」

 グループ会社「KURAおさかなファーム」を通じ、愛媛県宇和島市や長崎県五島市などで、最先端のAIを活用した養殖を推進しています。
●環境負荷の低減
 AIが魚の食欲を判定して給餌を最適化。エサの無駄を省き、海洋汚染を防止します。
●効率的な生産体制
 スマートフォンでの遠隔操作・監視を実現。養殖現場の労働環境改善と生産性向上に寄与しています。

スマートフォンでAI 給餌管理を遠隔監視

4. 「さかな100%プロジェクト」と低利用魚の活用

 私たちは仕入れた魚を余すことなく使い切る取り組みを徹底しています。 味は良いが市場に出回りにくい「シイラ」や、藻場を荒らすとされる「ニザダイ」を、キャベツ養殖などの工夫によって美味しい商品へと生まれ変わらせています。また、寿司ネタにできない部位も加工品や養殖魚の飼料として再活用し、循環型サイクルを構築しています。

水産物の高付加価値化 低利用魚「シイラ」⇒「マヒマヒ」で販売。

5. 未来へつなぐコミュニティと教育

 現在、全国約120箇所の漁港・漁協と直接取引を行い、地域漁業の活性化を支援しています。また、次世代を担う子供たちに向けた出張授業「お寿司で学ぶSDGs」を通じ、水産資源の大切さを伝える活動も継続しています。
 くら寿司の「未来創生プログラム」は、お客様が美味しいお寿司を食べる喜びと、豊かな海を守る活動を一つにつなぎます。

漁業者と歩む未来創生プログラムを、次の世代へ